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第 400 回 東京レントゲンカンファレンス[2023年4月27日]

症例8 70歳代 男性:超音波検査において偶発的に発見された腹腔内腫瘤
神経内分泌腫瘍
neuroendocrine tumor

 

 DDX:

・神経内分泌腫瘍
・小腸癌
・悪性リンパ腫
・GIST

 

 GEP-NET

・NET G1-G3
・NEC (>>G3 in Ki-67 index)

66% - GEP area
25% - Lung

・1患者内で腫瘍グレートが混在することは稀ではない。
・低グレード (G1 or G2) から高グレード(G3)への悪化がある。
・一方でNETから内分泌細胞癌への転化は通常起こらない。

 

転移性神経内分泌腫瘍の手術治療
治癒切除可能例: 手術が第1選択。
切除不可能例: 長期生存が見込まれる場合は症状コントロールのための原発巣切除が考慮される。

 

 Imaging

CT, MRI:
・通常はhypervascular : 動脈相、静脈相を含む撮影.。
・初回検査における肝、リンパ節転移 (40-80%)。
・原発巣は小さく、目立たないことがある。
・非機能性腫瘍はサイズが大きい状態で診断されることが多い。

 

 NETによる腸間膜病変

典型的には不整でスピキュラを形成する腫瘤
・リンパ節転移あるいは直接浸潤.
・腫瘍細胞による周囲組織の変化、セロトニンを初めとする分泌物による影響.

・Retractile mass: 40-50%
・Calcification: up to 70%
・Necrosis
・Vascular involvement resulting in bowel edema or ischemia
・Bowel obstruction

Imaging
・Somatostatin receptor imaging (Octreoscan, Ga-DOTAtate PET/CT, etc)
・FDG PET/CT

 

 


参考文献

  • Faidon-Marios Laskaratos et al. Neuroendocrine tumors and fibrosis: An unsolved mystery? Cancer. 2017 Dec 15;123(24):4770-4790.