●症例 2  20歳代 女性

●確定診断:
Pheochromocytoma

解説
Pheochromocytomaの90%は良性で、中年女性に好発する。頻度は高血圧と診断された患者の、0.1-0.5%に見つかると報告されている。

画像所見の特徴は、MRIで充実性部分はT2強調像で高輝度呈し、ガドリニウムで濃染する。CTでも比較的濃度は高い。時に嚢胞変性をきたす。出血や壊死も腫瘍が大きくなると認められるようになる。MIBG scintigraphyで90%の症例で集積増加を認める。本症例のMIBG scintigraphy24 時間後像を示す。左副腎に集積の増加を認める。
MIBG scintigraphy MIBG scintigraphy

参考文献
Isaac R. Francis, et al: Clinical urography, 2ed, W.B. Saunders company, 2000: pp2753-2763

 
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moderator : 浜 幸寛 起塚裕美



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