●症例 8  70歳代 男性

<現病歴>
誤嚥性肺炎にて治療中、上腹部痛を訴えた。3年前より同様のepisodeがある。
近医にて腹部単純写真よりイレウスと診断され、イレウス管挿入にて軽快した。
その際に施行した腹部CTにて右上腹部に腫瘤を認め、精査目的に入院となった。

<既往歴>
30歳頃:原因不明の腹膜炎、手術歴なし。

<家族歴>
特記すべき事なし

●提示画像(画像をクリックすると拡大された画像がみられます)
単純CT/造影CT
単純CT単純CT 造影CT 造影CT
右上腹部に辺縁整、境界明瞭な腫瘤を認める。腫瘤の中心部に強い石灰化を認める。
明らかな造影効果を認めない。

T2強調像/T1強調像/造影後T1強調像
T2強調像 T2強調像 T1強調像 T1強調像

造影後T1強調像 造影後T1強調像
腫瘤は筋と同程度〜やや低い信号を示す。CTで認められた中心部の石灰化に相応する部位はさらに低信号となっている。MRIでも明らかな造影効果は認められない。
 

血管造影
血管造影 血管造影

腫瘤の濃染、血管新生はなく、周囲血管の圧排が認められるのみである。
 
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moderator : 魚住和史



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