●症例1 70歳代 女性

解答:Sacral Insufficiency Fracture.

Sacral Insufficienct Fracture
ストレス骨折。通常の外力が強度の低下した骨に反復して加わることにより生じる。

原因
骨粗鬆症、骨軟化症、慢性関節リウマチ、副甲状腺機能亢進症、放射線照射後など。

CT、MRI
・CTでは骨折線の認められることもあるが、骨硬化像だけのことも多い
・MRIでは、T1WIで低信号、T2WIで等〜高信号の異常信号変化が認められ、特にSTIRで異常高信号変化は著明となる。

骨シンチグラフィー
仙腸関節に平行な縦に分布する異常集積、さらに仙骨正中部を横走する異常集積
→ 典型的にはH型の異常集積像(honda sign)

文献
Peh WC.et al: Imaging of Pelvic insufficiency fracture.Radiographics 16.335-348 (1996)

 
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 moderator : 武田浩知



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