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第319回東京レントゲンカンファレンス
2010年2月25日
症例1 10歳代 男性

【主訴】 頭痛
【現病歴】
 中学校の休み時間中に突然、頭痛が出現した。
 大きな声を出して立ち上がった後に、頭を抱えて机にもたれ掛かった。
 その際、少量の鼻出血が見られた。発語・応答はあるが構音障害を認められたため、当院へ救急搬送された。
【既往歴】幼児期に気管支喘息
【家族歴】母親; 肺動静脈瘻(コイル塞栓術)母方祖父; 脳動脈瘤(手術)

【入院時現症】
 バイタルサイン:HR 60 bpm(regular rhythm), BP 94/60 mmHg, RR 18 /min, BT 36.0 ℃
 意識:JCS; II-10, GCS; E3V4M6=13
 神経学的所見:顔面を含む右不全片麻痺(上肢MMT 1, 下肢MMT 3)
【入院時血液検査(いずれも正常範囲内) 】
 血算: WBC 6,900 /μl, Hb 16.5 g/dl, Plt 224×103 /μl
 凝固: PT-INR 1.08, APTT 27.0 sec
 生化学:BS 93 mg/dl, CRP 0.3 mg/dl, Na 139 mEq/l, Cl 105 mEq/l, K 4.8 mEq/l, Ca 9.5 mg/dl
 その他の項目も、異常値を認めず


単純写真(ポータブル)
単純

胸部(臥位AP)/腹部(臥位AP)

 
MRI(発症から3時間後)
MRI

DWI/ADC/T2WI

 
その他の部位のDWI
DWI
MRA
MRA

全体像/後方循環

 
CT Angiography(MRIと同日)
CT

脳底動脈のMPR冠状断





 

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Moderator: 伊東 良晃