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第326回東京レントゲンカンファレンス
2011年1月27日
症例8 50歳代 女性

【主訴】動悸、息切れ
【現病歴】数日前から自覚するようになった息切れが徐々に増悪。トイレに行くだけで動悸と息切れが生じ、歩くことがつらくなった。 【現症】 外来受診時 room airでSpO2 80%台。頻脈。ECGでiCRBBB、陰性T波(V1〜4)。
【既往歴】1年前に胃角部3型進行胃癌(T2N1)の術前診断で遠位側胃切が施行されている(術後診断T2(深達度MP)N2M0,StageIIIA,Cur B)
術後(1ヶ月)から補助化学療法(TS-1 100mg/body:4週内服2週休薬)を開始し、外来受診まで7コース施行。
【経過】入院後呼吸状態は急速に悪化し、3日後には10リットルマスクでもSpO2が80%台に低下したため気管内挿管下に呼吸管理し、想起された病態に対する加療はしたが奏効せず、外来受診から4日目に死亡。



胸部単純X線の経過    

胃癌術前up,PA

外来受診時 up,PA

入院2日後 sup,AP


入院時胸部CTの抜粋    

造影早期

後期縦隔条件

肺条件


肺底部のCT画像の比較
胃癌術後経過観察腹部CT
入院時CT


 

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Moderator:松枝 清