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第 343 回 東京レントゲンカンファレンス[2013年4月25日]
症例8 30歳代 男性

【主訴】発熱
【現病歴】5年前発熱とリンパ節腫脹を主訴に他院に入院。
抗生剤投与にて解熱したが、sIL-2Rが 4020 U/mLと高値であることが退院後判明したため、当院血液内科に紹介受診となった。
【既往歴】気胸(8年前に手術)
【内服歴】特記事項なし 
【生活歴】タバコ10本/日x16年
【理学所見】 両腋窩に小指頭大、両鼠径に示指頭大のリンパ節を触知、心音・呼吸音 正常、肝脾触知せず

【検査所見】
WBC 7800 /μ, lRBC 4.08×106 /μl↓,  Hb 12.0 g/dl↓,  P lt 284×103/μl
Alb 3.6 g/dl↓,  AST 12 IU/l,  ALT 11 IU/l,  LDH 105 IU/l↓ ,  T-bil 0.2 mg/dl,  Na 139 mmol/l,  Ca 4.5 mmol/l
Cre 0.97 mg/dl, CRP 1.76 mg/dl↑
CH50 54.1 U/ml↑,  IgG 4072 mg/dl↑,  IgA 533 mg/dl↑ ,  IgM 342 mg/dl↑
sIL-2R 4020 U/ml↑(正常値 190~650)



 

頸部造影CT(5年前)

CT

 
胸部造影CT・縦隔条件(5年前)

MRI

 
胸部造影CT・肺野条件(5年前)

MRI

 
その後症状は落ち着いており、無治療で経過観察されていた。フォローアップにて単純写真と、胸部CTが施行された。
 
胸部単純写真

MRI

 
胸部単純CT

MRI

 

 

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Moderator: 山川 貴菜