急性大動脈解離 acute aortic dissection |
所見のまとめ |
・明らかな気胸なし
・心拡大傾向あり ・右第1弓の突出あり(矢印) |
上行大動脈拡大あり(最大短径 57 mm) | 心嚢液貯留あり(CT値 0-20 HU) |
上行大動脈拡大あり(最大短径 57 mm) |
・大動脈基部からの解離(胸部Xpの右第1弓に相当、黄矢印)
・心嚢液貯留あり(赤矢頭) |
若年性大動脈解離の鑑別 |
1.マルファン症候群
─50歳未満の大動脈解離の60%(40歳以下では50%)
2.ロイス・ディーツ症候群
─50歳未満の大動脈解離の6%
3.血管型エーラス・ダンロス症候群
4.その他ターナー症候群、多発性嚢胞腎、動脈蛇行症候群、ヌーナン症候群、アラジール症候群、先天性二尖弁など
本症例
・Marfan症候群を疑うような身体所見なし
・遺伝子検査は未施行であり、確定診断には至っていない
Take Home Message |
・若年者+胸痛→大動脈解離はあり得る
・右第1弓の突出は大動脈の場合がある
・前回画像との比較がやっぱり大事
参考文献
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