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第 379 回 東京レントゲンカンファレンス[2017年10月26日]
症例4 50歳代 女性

【主訴】不正性器出血

【現病歴】X年Y月Z日、不正性器出血を主訴に婦人科外来を受診した。子宮頚癌(Stage Wb)の診断であった。
     腫瘍は自壊し出血を伴う状態であり、入院となった。

経過➀
入院後、外陰部より500ml程度の出血があり、血圧低下も来したため腹部Dynamic CTを施行した。

【身体所見】顔面蒼白、腹部膨満著明、血圧 70/40 mmHg、脈拍150/分・整

経過➁
腹部Dynamic CTにて左外腸骨動脈に仮性瘤が認められた。原因は直腸腟瘻からの直腸内容物の漏出と考えられた。
ショックバイタルであり、ステント挿入術を施行した。

経過➂
術中、腹痛が出現し、呼吸困難のため挿管となった。
術中にMAP 14u、FFP 16u、PC 10uおよび外液3320ml、total 7400mlの輸液を要した。

Q.ステント挿入後、バイタルの改善を認めたが、術中より気道内圧上昇、高度腹部膨満、板状硬がみられた。
この時点での臨床診断および次に行うべきことは?

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来院時/ステント挿入術後

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Moderator: 清水 勧一朗、古部 寿世、榎 啓太郎、本橋 健司、貞岡 俊一