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第 369 回 東京レントゲンカンファレンス[2016年6月16日]
症例5 60歳代 男性

【症例】67歳 男性
【現病歴】
左頭頂部のむずむず感があり近医受診。 血栓症を疑われ造影CT施行するも異常なく、 シロスタゾールを処方された。
その後も自覚症状の改善なく、10日間で内服は中止となった。1ヶ月後、起床時より複視が出現。改善しないため、翌日当院受診。

【既往歴】右網膜黄斑変性症(4年前 光凝固術)、高血圧、虫垂炎(30代)
【内服薬】アジルサルタン(20mg)、アムロジピン(5mg)
【アレルギー】なし
【生活歴】喫煙歴:あり(10本×45年)  飲酒歴:なし
【家族歴】父:脳梗塞  母:くも膜下出血

【身体所見】
意識清明、HR 71/min、BP 156/94mmHg、BT 36.4℃
EOM:左眼球運動は外転以外が軽度低下
瞳孔径:3/3、対光反射:+/+ 視力低下なし
その他、脳神経学的異常所見なし
四肢に運動障害・感覚障害なし  深部腱反射異常なし
項部硬直なし

採血結果            
<血算>
WBC 9800
RBC 483
Hb 14.8
Plt 35.5
  <生化学>
AST 19
ALT   20
LDH 148
γ-GTP 25
Na   136
K   4.4
UA   7.7
BUN 16.8
Cre   1.09
T.P   7.9
Alb   4.6
CRP 0.84
 
IgG  1290
IgG4 64
IgA  211
IgM  95
CH50 60以上
C3  137
C4  34
IL-2R 385
 
SCC  0.6
CEA 1.4
NSE 11.0
      赤字:高値
             
脳MRI:T2WI/FLAIR像/T1WI
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副鼻腔CT
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経過

蝶形骨洞炎の診断で治療開始。
CTRX+CLDMを投与したが、症状および炎症反応は悪化傾向であった。
2ヶ月半後、造影脳MRI検査で再評価を行った。

 
MRI:T2WI /T1WI
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MRI:造影T1WI
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Moderator: 岩田 琴美