キャッスルマン病 Castleman's disease |
横行結腸切除術が行われた。
病理組織所見 |
肉眼像(粘膜側) | 肉眼像(漿膜側) | |
肉眼像(漿膜側) | ||
HE染色,ルーペ像 | |
病理組織診断:Castleman disease, hyaline vascular type
Hyaline vascular Castleman disease |
・Castleman病の90%(⇔ plasma cell typeが10%)
・若年成人(20〜30代)に好発
・90%が unicentric type
・胸部が最多
・無症候性、予後良好、通常は手術のみで根治。
Hyaline vascular Castleman diseaseの画像
・形態は、圧排性発育の腫瘤(50%)浸潤傾向のある主病変と近傍のLN腫大(40%)癒合傾向をもつ腫大LNの集塊(10%)
・均一で強い造影増強効果
・病変近傍で栄養血管の発達が目立つ。
・10%の症例で特徴的な分枝状石灰化 “arborizing calcification” がみられる。
長矢印: 中結腸動脈左枝 T: 横行結腸 短矢印: 中結腸動脈 矢頭: 横行結腸間膜の小リンパ節 |
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矢頭: 横行結腸間膜の小リンパ節 T: 横行結腸 腫瘤辺縁は分葉しており多結節癒合上にみえる部分もある。 内部は均一。 |
矢頭: 横行結腸間膜のリンパ節 T: 横行結腸 |
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fsT1WI:腫瘤内部は均一。筋と等信号。 |
まとめ |
・横行結腸間膜発生のhyaline vascular Castleman disease
・画像所見、病理組織所見ともに比較的典型像であったが、術前CT撮像プロトコールが理想的でないことが反省点。
・本症例の主な鑑別診断はGISTや悪性リンパ腫。
参考文献
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